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2006年 10月 05日
論文の書き方
別に論文作法というほどのことではない.註のつけ方とか書誌情報の形式とかでもない.あらためて,僕がどうやって執筆作業に入れるのかを書いてみる.
音楽はあってもいいが,歌ものはダメ.歌ものでも知らない言語の歌ならOK.いずれにせよ,集中してきたと思ったら,消す.
適度な明るさの部屋で,初めはちゃんと机に向かう.作業が乗ってきたら,食卓でもベッド上でもよい.座ってても寝てても立ってても書ける.
まずは,その原稿のその内容までの部分を丹念に読み返す.その過程で,今から読んでみると違和感のある場所をばしばし直していく.結果的に,でき上がる論文の最初の方はかなり推敲されているが,最後の方はあまり推敲されていないというアンバランスを生じるが,これは新しく書き足していく前の儀式なので仕方ない.
読み返している間は,一切他の事はしてはいけない.携帯メールに答えてもいけない.ウェブ上に何か言葉を探しに行くのはよいが,探したらすぐ帰ってくること.実は,これが一番実現の困難な条件.落ちるとしたらだいたいここ.
それでも書き出せないようならば,資料を読んでみる.それからあらためてこれまで書いてきたことを読み直す.
そこまでやってもまだ書き出せないということは,今のところない.……いや,あった.つまり,最初から書き出せなかった(から以前書いたのを読み返すという過程に至らなかった)ことがあった.それはテーマが悪かったということで今は落ち着いているが,能力の限界を感じていた.

by d_ama | 2006-10-05 13:29 | books / studies

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