人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2006年 08月 01日
新港埠頭に午後3時
↑《あぶない刑事》を思い出しつつ.
ずっと書かないでいましたがその間に当のメディア映像専攻の方が2人ほどmixiを見て下さったのに驚愕.あれ,僕名刺も置いてないし最初に名前を記帳しただけなのだけど,偶然か?
そう,芸大メディア映像専攻ヨコハマ経済新聞の紹介)のOPEN STUDIO Vol.2に,この前の木曜日に遊びに行きました(最近,水木しか休みがないという変則的な週休二日生活を送っています).美術関係者にはお馴染み,みなとみらい線馬車道駅から,新港へひたすら歩きます.ショッピングプラザの側にあるサークルウォークを渡って,左にJICA(ここが芸大生の仮の食堂になっているらしい)を見ながら,ひたすら海へ.客船ターミナルだったところはすでに閉鎖されて,右側にはタグボートみたいなのが止まっていて,真ん中が駐車場で,左側に倉庫みたいな元客船ターミナルの建物が改修されて残っています.立ち入り禁止区域に工事用みたいな出口が作られていて,そこを潜ってその倉庫みたいな建物に入ると,そこが芸大映像研究科・メディア映像専攻.壁は薄い感じですが,強力な空調と高い天井高で,閉じられているブラインドを開けたらいきなり海! 岸壁から10メートル弱しか離れていません.目の前には「スイカを割ったような」(by山本理顕氏)ホテルや「時計付きとしては」(笑)世界一の大きさの観覧車が海を隔てて聳えています.壁に時計をかける必要がありません,という冗談はともかく,過ごしやすい空間でした.冬はどうなるのか誰も解っていませんが…….
展示は,夏学期を4つに割って,それぞれの期間に担当の教員が課題を与えて取り組ませた作品群.与えられた短い準備期間のなかで作った物なので,決して完成度は高くないが,アイデアは面白い.どうしてもこの手のアートはアイデア一本勝負に持ち込むと,過去数年間の世界中の作品のどれかと重なってしまう恐れがある.完成度,面白さといった別の魅力がそろそろ必要かも知れない(もともと,そうした「別の魅力」ではないアイデアの部分を固めるための教育学科だと思うのですが,そこらへんのジレンマについて今考える余裕は僕にはないので,言いっ放しでごめんなさい).
金曜日に電通や横浜市の人々(横浜市長を含む)を迎えて学科のキックオフシンポジウムをやるとのことで,展示室から出てSさんの導きで「立ち入り禁止」の札を平気ですり抜けて,芸大映像研究科の誇る一大スタジオでの「リハーサル」(シンポジウムにリハ!?)を見た.海のイメージで会場を彩るらしい(シンポジウムの内容がリハーサルされた訳ではなかった.でも台本だか進行表だかはちゃんとあった).
桐山先生と久しぶりの再会.先生ご自身の研究とこの学科の目標とがどうシンクロするのかと思っていたが(そのときはまだメディア映像専攻のHPを見ていなかった),GPSを使った空間体験を課題とした授業だった様子.あまり詳しくはお話しなかったが,その分桂英史研究室制作の教員インタヴューヴィディオを見た.佐藤雅彦さん,藤幡正樹さん,桂さんご自身のヴィディオはあまり見なかったが,佐藤雅彦さんのCMがPSPに入っていたので,懐かしいCMを集中的に見た.桐山研究室にははこだて未来大学からの武者修行中の方が一人いて,芸大生とは別枠で,作品を展示していた.光をRGBに分解し,それをオブジェクトのように画面中で見せて,しかも音や動きをそのオブジェクトの動きに反映させるというもの.それ単体でも面白いのだが,何かと組み合わせると格段に面白くなりそうな予感.芸術系学科でのプログラミング習得は多少基礎研究的なところがある(はこだて未来大学は芸術学校ではないが).といって,それをどう「応用」させるのかという問いにどうアプローチするかは,僕にはまだよく解らない.

by d_ama | 2006-08-01 00:38 | cities/architecture

<< 永の休み      忙しいときこそ >>