2006年 06月 27日
去年末(それも12/31)以来ずっと引き伸ばしていた課題に,再び取り組むように先生にせっつかれました.ずっと建築論にほとんど触れないままの半年間でしたが,だんだん自分の研究の志向が戦前(ないし戦間期)日本の文化制度に関わっていきそうな感じです(半年ぶりに手を付ける学会投稿は,あくまで修士論文の総まとめというつもりですから,文化制度にまで手を広げるつもりはありませんが). 今更読んでいる高田理惠子『文学部をめぐる病い』が今マイブーム中.森博嗣『大学の話をしましょうか』や先日挙げた『理系白書』の続きで,自分の研究課題そのものよりも,自分を取り巻く環境を理解するというつもりで買ってみたのですが,教養主義とマルクス主義の関係とか,一々目新しいことが書いてあるのは,この手の著作にほとんどはじめて触れたからです.この半年間で唯一研究に(すぐにではなくとも)割と役立ちそうな著作かも,と自らの眼力のなさに痛み入りつつ. 研究と一見関係ない読書をどの程度読むかとか,研究と直接関係のある読書をどれくらいのペースで続けるかとか,ほんの小さな習慣の違いが,研究速度を大きく左右するかも,と恐怖に囚われることもあります.──つまり,先生に「毎日研究は続けなさい」といわれながら,確実に研究と直接の連関がある読書ないし作業が,決して毎日のようには進んでいないということですが…….
by d_ama
| 2006-06-27 00:27
| books / studies
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