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2011年 02月 14日
大正イマジュリィ学会@北仲スクールのお知らせ
【震災による変更】同じタイムスケジュールながら,3/26-27に京都の同志社大学(地下鉄南北線烏丸線今出川駅)で行います.【4/4 東西線の京都市役所前駅から行くかな,と考えながら打っていたので思わず「南北線」としてしまいました】

大正イマジュリィ学会第8回全国大会
協力:北仲スクール(横浜文化創造都市スクール)

2011年3月12日(土)、13日(日)
北仲スクール3階大教室(神奈川県横浜市中区北中通5丁目57-2 北仲BRICK2階)
交通アクセス:
みなとみらい線「馬車道駅」2番出口より徒歩0分 4番出口より徒歩1分/JR・市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩5分/JR・市営地下鉄「関内駅」 より徒歩7分
参加費:会員なし/非会員は資料代 500 円が必要

【第1日目】
13:15~14:00 [発表者]入江繁樹(東京大学大学院)
柳宗悦の工藝理論における〈個人作家〉の位置づけ──1920年代を中心にして──
14:00~14:45 [発表者]中村裕太(京都精華大学大学院)
光のアトラクション──大正期の浴室にみる白色タイルの受容──
14:45~15:30 [発表者]高畠麻子(高畠華宵大正ロマン館)
高畠華宵の子ども絵について──アリスとの同質性をめぐって──
16:00~17:00 大佛次郎記念館見学
18:00~ 懇親会(会費:一般 5,000 円、学生 3,500 円程度)

【第2日目】
9:45~10:30 [発表者]阪上由紀(関西学院大学文学研究科)
宝塚歌劇における「主題歌」の登場
10:30~11:15 [発表者]井上雅人(武庫川女子大学)
「ジャパニーズ・ファッション」のはじまり
11:30~12:10 総会
13:15~16:00 シンポジウム「横浜・異国趣味のイマジュリィ」
パネリスト:谷川渥氏(國學院大学)/猿渡紀代子氏(横浜美術館)/天内大樹氏(日本学術振興会特別研究員)
司会:佐藤守弘氏(京都精華大学)
16:00~ 解散
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by d_ama | 2011-02-14 08:52 | events / art
2011年 02月 04日
やはりタイトルは重要
佐々木健一『日本的感性』は、タイトルとは異なり内容は「和歌を対象とする感性論的考察の試み」とも呼ぶべきもの。『美学への招待』『タイトルの魔力』と同等以上に、著者なりの思弁が貫かれた内容は、新書というパッケージから想像される量を越える。関心が異なるのだろうとはいえ、国文学の扱う材料を美学で扱うとこうなる、という一つのモデルになるだろうか。もちろんこれは、建築学の扱う材料を美学で扱うとこうなる、と示したい立場からの解釈だし、むしろかつて白樺派研究について思想的内容を期待し、物足りない思いをした経験を持つゆえの偏った解釈かも知れない(そのときは鈴木貞美の著書に出会えたが…探し方がまずかったのだろう、きっと)。
 同書タイトルは編集者の提案に応じたものらしいが、果たして現代の著者が万葉集から古今集を経て玉城徹にまで至る感性史を記述する、というユニバーサリズム的選択の意味が、そこから受け取れるだろうか(なにしろ表紙を開けて飛び込んでくる図版はイヴ・クラインだ)。酒井直樹なら、近代の断絶を超えて現代人が古代に遡って思想的復元を行えるというのは幻想に過ぎない、というはずだ。その意味で本書は現代の歌人が行っているはずの、古代からの詩作アーカイブとの応答を、美学者が散文を通じて行ったものと言える。
 また著者の思弁のスタイルも相まって、感性論的考察自体に本質的な困難、リスクを進んで引き受けている。説得力がありながらも、なぜこの材料からそこまで判断できるのかと、どこか反論したくてうずうずするのが、僕にとっての佐々木ゼミの日常だった。だから、ページを繰ることは学生だった頃のあの彼我の距離感を断念すること、お蔭で最近の自分が思索を欠いた事実叙述に振り回されるあまり足りなかったのでは、と気付いたものを括弧にくくることのような気がして、著述に引き込まれるもののページが進まないという魔力に取り憑かれた。研究としての価値を云々するつもりでいうのではないが、詩作アーカイブとの応答という意味と著述の魅力の2点から、本書自体が壮大な叙事詩だ、あるいは詩論の体裁を採った詩だと言ってしまいたい。

──という文章を,婚家でペットの犬に起こされた元旦の朝に,携帯で書いていました.今更ながら少しいじって公開.
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by d_ama | 2011-02-04 06:53 | books / studies
2011年 02月 01日
空欄を埋めよ
……さらば与えられん(授業コマを).

風邪薬で眠いせいか,もともと時代が近すぎて微妙ゆえに決めかねるのかよく解らないのですが,この空欄に何を入れようかなと迷いながら今日は多分寝ますです.時代化できない人というのもいて,例えば鈴木博之先生は時代の中に置いて語ることができるけど,井上章一先生はできない.藤村さんだって時代の中に置いて語ることができるのに(本人がそのように振る舞い語ってきたからだけど)五十嵐さんはこの中に置けない.建築家を置くなら簡単で伊東豊雄さん一択です.しかしこれは建築論の授業.となると,誰に代表させるのかよく解らないなあ,と思ったのですね.まあ,このシラバス作り始めてまだ1時間くらいしか経っていないんですが……おやすみなさい.

授業計画

前期
1授業へのイントロダクション:「日本」「近代」
2日本へのイントロダクション:「建築」の制度
3日本へのイントロダクション:「建築」の概念
4様式本位の建築:辰野金吾
5「建築史」の成立:伊東忠太
6工学としての建築:佐野利器
7設計基準と「芸術」:野田俊彦
8「芸術」の反逆:後藤慶二
9二分法の統合へ:森田慶一
10田園への展開または逃避:堀口捨己
11建築の階級闘争:山口文象
12「建築外」の思考:今和次郎
13「日本的なるもの」:丹下健三

後期
1国民的建築家:丹下健三
2「ヒューマニズム」:濱口隆一
3マルクス主義と建築:西山卯三
4コンペ,景観──闘う建築家:前川國男
5孤高の数寄屋:吉田五十八
6縄文と弥生──伝統論争?:白井晟一
7批評家と巨大建築論争:板垣鷹穂/神代雄一郎
8メタボリズム:菊竹清訓/黒川紀章
9廃墟の建築家:磯崎新
10建築は兵士ではない:鈴木博之/藤森照信
11負ける建築:隈研吾
12                           ←【ここ!】
13アーキテクチャ:塚本由晴/藤村龍至
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by d_ama | 2011-02-01 05:24 | institutions