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2011年 04月 25日
……といっても,物理的/地理的な道順のことですが.
2011年 02月 01日
……さらば与えられん(授業コマを). 風邪薬で眠いせいか,もともと時代が近すぎて微妙ゆえに決めかねるのかよく解らないのですが,この空欄に何を入れようかなと迷いながら今日は多分寝ますです.時代化できない人というのもいて,例えば鈴木博之先生は時代の中に置いて語ることができるけど,井上章一先生はできない.藤村さんだって時代の中に置いて語ることができるのに(本人がそのように振る舞い語ってきたからだけど)五十嵐さんはこの中に置けない.建築家を置くなら簡単で伊東豊雄さん一択です.しかしこれは建築論の授業.となると,誰に代表させるのかよく解らないなあ,と思ったのですね.まあ,このシラバス作り始めてまだ1時間くらいしか経っていないんですが……おやすみなさい. 授業計画 前期 1授業へのイントロダクション:「日本」「近代」 2日本へのイントロダクション:「建築」の制度 3日本へのイントロダクション:「建築」の概念 4様式本位の建築:辰野金吾 5「建築史」の成立:伊東忠太 6工学としての建築:佐野利器 7設計基準と「芸術」:野田俊彦 8「芸術」の反逆:後藤慶二 9二分法の統合へ:森田慶一 10田園への展開または逃避:堀口捨己 11建築の階級闘争:山口文象 12「建築外」の思考:今和次郎 13「日本的なるもの」:丹下健三 後期 1国民的建築家:丹下健三 2「ヒューマニズム」:濱口隆一 3マルクス主義と建築:西山卯三 4コンペ,景観──闘う建築家:前川國男 5孤高の数寄屋:吉田五十八 6縄文と弥生──伝統論争?:白井晟一 7批評家と巨大建築論争:板垣鷹穂/神代雄一郎 8メタボリズム:菊竹清訓/黒川紀章 9廃墟の建築家:磯崎新 10建築は兵士ではない:鈴木博之/藤森照信 11負ける建築:隈研吾 12 ←【ここ!】 13アーキテクチャ:塚本由晴/藤村龍至 2008年 09月 22日
思ったより早く一回分の内容を話し終えてしまった。質問カードには「すこし早口かも」の声1件。後は「前を向いて話してくれるといいです」1件。「何歳ですか」3件(笑)。 出席者は50人くらい。日曜と祝日に挟まれているし、次のコマにあるはずの谷川先生の講義も休講だから、今週は少ないだろうと思っていたが、みんな何か、大学の授業には出て当然と思ってるのかも。つまり来週以降もこれくらいか。質問カードを提出していく人がみんな挨拶していく。なんて素直なんだ。 70%以上出席しないといけないのか、という質問1件。そんなルールあったの!? 聞いていませんが、特に気にしません。 【追記】 「〜〜」の定義を教えて下さい,という質問多数.定義ってそんなに大事だろうか? 数学だって,定義を問い直すことが学問だ(ユークリッド幾何学を後づけで公理・公準から辿る,というのならそれは高校までの勉強だ).法律や制度みたいに,最初にとりあえずの定義を与えておいて,それにみんなとりあえず従っておけばオーケー,という世界ではない(法学研究だって,その定義を問い直すことから始まるはずだ.法科大学院で行われる研究ならぬ教育は,その定義を押しつけておしまいなのだから,本来大学でやることではなく,早稲田セミナー辺りでやることだろう).今は「行列のできる法律相談所」の時間ではない. 2008年 02月 12日
シラバスの「全面化」をめぐって,バーでお話. シラバスsyllabusとは,ギリシア語の「羊皮紙」「標題」のラテン語誤記ないし誤読に始まり,講義要目,判例集,ピオ9世による「近代謬説表」などを示してきた.ただ『ダ・ヴィンチ・コード』に出てきたのはシラバスじゃなくて,シラス(人物名)のはず. [Origin: 1650–60; < NL syllabus, syllabos, prob. a misreading (in mss. of Cicero) of Gk síttybās, acc. pl. of síttyba label for a papyrus roll]しかし日本では,ここに予測として書いたとおり,「シラバス」は文部科学省用語になってしまったらしい.つまり,文部科学省が大学設置基準改正を通じ,講義内容やその提示方法を,フォーマットに至るまでpositive(実定的に,と訳すべき?)な規定を及ぼそうとしているということ.それだけ大学がピンキリになったともいえるし,文部科学省が(誤解に基づいた)アメリカ型の教育を,ヨーロッパ型の教育が幅を利かせてきた日本の大学に植え付けたがっているとも言える.これに対し,東大は「自分たちの作っているのは講義要項であってシラバスではない」と,文部科学省への対抗を図っているらしい.以下は大学設置基準変更の要点. (1)教育研究上の目的の公表等: 2007年 12月 24日
結局今求められているのは,コースが始まるときに学生に配布する,講義計画や講師連絡先などを詳細に記したsyllabusではなく,どんなコースなのかを示す講義要綱であるはずだ.日本の大学は──ということは多分文部科学省は──前者を講義の始めのガイダンス書類とか何とか,名前を奪っておいて,後者をシラバスと呼ぶ.後者こそ大学本部がチェックできる書類,ということは文部科学省に提出できる書類であるからで,それを通じて,文部科学省が各講義をチェックできる体制であるということでもある.だったら,一般に公開しちゃってもいいし,そうした方が官僚の一元的支配を免れる力も社会に生まれるはずである. ということで,今のところの案: 美学特殊講義ⅢB(後期,渋谷キャンパス月曜3限=12:40-14:10) 「建築学の歴史」 建築「学」という枠組みの歴史をたどります.建築物,建築家,建築技術などについては,必要に応じて解説していきますので,前もっての知識は必要としません.芸術ジャンルとして認知されにくい「建築」分野の成り立ちを人文学から考えることは,「芸術」概念のある境界を,制度とそれを裏付けていた理論を通じて検討することになります.日本国内での講義ですので,コース終了時に,西洋語の「architecture」と日本語の「建築」との比較,日本における「芸術」概念の特徴などにまで踏み込んで考察できることを当面の目標としますが,それ以外の目標を学生が個々に発見すれば積極的に認めます. 講義各回に提出してもらう質問カードに対する定量的評価(出席率のこと.2割)と定性的評価(質問の鋭さや質問に示された学生の認識・理解度.4割),またコース終了時に課すレポートに対する定性的評価(設定する問いの的確さ,それに対する答えの有効性,その過程での論理性を重視.4割)の合計が成績です.6割を超えたら合格. 教科書: 特になし. 参考文献: 言葉と建築──語彙体系としてのモダニズム,エイドリアン・フォーティー著,坂牛卓+邉見浩久監訳,鹿島出版会,2006年. 思想としての日本近代建築,八束はじめ著,岩波書店,2005年. 現代建築史,ケネス・フランプトン著,中村敏男訳,青土社,2003年.★ テクトニック・カルチャー──19-20世紀建築の構法の詩学,ケネス・フランプトン著,松畑強,山本想太郎訳,TOTO出版,2002年.★どっちにしようか? 「建築外」の思考──今和次郎論,黒石いずみ著,ドメス出版,2000年. その他講義中で必要に応じ挙げます. 講義計画: 9/22 イントロダクション:建築は芸術か 9/29,10/6 古典古代とルネサンス(10/1履修登録〆切り) 10/20,27 ゴシック的なるもの(27日休講の可能性あり,その場合順次繰り下げ) 11/10,17 様式と西洋建築史 11/24,12/1 日本の建築(史)学受容(11/24は休日だが開講予定) 12/8,12/15 人文学と工学のあいだ 12/22(予備日1/19) 最終ディスカッション 2007年 12月 23日
レジス・ドゥブレほか『思想としての〈共和国〉—日本のデモクラシーのために』(みすず書房2006)を思い出しながら,シラバスを作ってみる. 共和国は学校が好きだ。デモクラシーは学校を恐れる。しかし、両者がいちばん愛しまた恐れるもの、それは依然として学校における哲学教育である。ある国が共和国なのかデモクラシーなのかを区別するもっとも確かな方法は、哲学が高等学校で、すなわち大学入学以前に教えられているかどうかを調べることである。〈共和国/デモクラシー〉という対立軸は〈フランスの理念/アメリカと全世界の現状〉,移民に対する態度としての〈同化/寛容〉,優秀な者が〈官僚になる/事業に奔る〉,市民が〈理性と議論の動物である/生産力の動物である〉……などと重ねられる.あまりに鮮やかに描かれているから本当かよと思うが,一方ですごく納得させられてしまう. もともと僕が属している分野は,あまり生産とは関係ない(建築生産に直接関係するわけではない).その一方で,positiveな=実定的な,形になっている論文生産を求められる場面が,学年が上がるたびに増えてきた.そして大学教育も「優秀な」=おそらくは就職できる)学生の(底上げ的な)生産であり,運が良ければ(たとえば僕が教えることになる大学でのように)その間に研究者になれるしなりたいと思っているような学生にも出会える,というような状況だろう.上記著書において「理性と議論」と「生産力」は対置されているけど,それはおそらく互いに排他的なものではない.理性を伴った生産力は,生産だけに追いまくられないことにかかっているはずだ. 2007年 12月 23日
「平成20年度[…]より大学設置基準改正に伴い,学生に対して成績評価基準をシラバスに明確に提示することが義務となりました」らしいですよ. ①講義のテーマ ②講義の目的・内容 ③成績評価の方法・基準 ④教科書 ⑤参考文献 ⑥講義計画 の項目がシラバスにあるそうだ. 成績評価の方法・基準に関しては,「A:方法(期間内試験/授業時試験/小テスト;単位リポート/リポート/課題リポート),B:評価方法の割合(平常点の場合,出席状況,授業参加,小テストなど具体的に書くこと),C:合格基準,D:備考」があるそうな(括弧内は天内による整理). 基本的に,教員の基準ではなく学生の認識枠に合わせて授業を行い成績をつけるように指示されている点が,特徴的.おそらく,僕がこれから教えることになる大学だけではなく,一般的な現象なのだろう.でも今日聞いたお話では,その大学はかなりよい環境であるとのこと.今勤務していらっしゃる大学で学級崩壊との戦いに勝った,通路にしゃがむなんて別に普通,とその方や周りの方がおっしゃった. 「開講時に説明する。」が並んだシラバスが,懐かしい.それでよかった時代が,あった. < 前のページ次のページ >
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