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2007年 09月 15日
枠を壊すための足場
自民党内で誰々にまとまるのは別に構わないけど,そもそもそいつはどんな政策の持ち主なんだ??

優等生であることが僕の欠点である,と繰り返し言われてきた.古くは駒場時代の『学生論文集』に載ったときの,推薦者して下さった先生のコメントだし,新しくはウチの研究室の人に何かのときにふと言われたし,もっとも重大だったのは修士論文を通すときの審査の席上で同趣旨のことを言われたときだった.多方面のものを取り込むことはできる.しかしいつまでたっても自分の立場は固まらないし,天内はこれこれという立場の人物だと言われたこともまだない.もっとも,まだ自己定義を拒み続けていたい気分だから当然のことなのだが,問題はその気分だ.

ずっと誰か先輩なり先生なりに従っていれば安心という立場にあったのではないだろうか.それだけ恵まれた環境にいたともいえる.確かに自分が陸上部部長だった頃は,旧来のメニューを整理してそれを徹底的に反復するというだけのことで,新たなメニューの工夫も特別なかったし(合宿先の砂浜でビーチフラッグをやったくらいか),部の組織のありかたをドラスティックに変えるという発想にも乏しかった.ちょうど部の顧問がバトンタッチする時期の部長だったから,何か新たなアイデアを残しておくことはできたはずなのだが,当時の僕の容量では不可能だった.

サークルの責任者のときも,旧来の枠組みをよりうまくやることには長けていたが,その仕組みを変えることはできなかったし,そもそも自分がその枠組みにあまり乗っかっていないことに気付くまでに多大な時間を要した.リーダシップといっても,所詮は伝統とか慣習とかの掌の上でのことに過ぎなかったといえる.自分が持っているものと環境によって与えられたものとを弁別し,その上でマッチングさせたり状況を変えたりすることが必要だ,といえよう.

それができないのは,自分がしたい方向性があまりにも強く心に刻まれている故に,自分の言動が周囲に理解されなくなったり周囲の状況や他の案件について把握できなくなったりしたから,ではないだろうか.僕があの立場になったら,多分同様に錯乱に陥るのだろう.もちろんシンゾー君のことだ.「全身を病んでいる」とか言って同情を買おうとしている周囲(及び本人?)の姿は滑稽かつ醜い.さっさと失せなさい.

今日は陸上部OB会についての打ち合わせだった.特に新たなアイデアは提出できなかったが,新たに進む方向性については了解できた.

by d_ama | 2007-09-15 04:15 | human network

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