人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2007年 06月 22日
4月,5月,夏.
僕が五月病を経験したことがないのは,研究室の始まるのが4月のかなり遅めで,すぐにGWがやってきて,ぼーっとしていたら気晴らしの研究室旅行がやってくるからかもしれない.むしろ,その遅めの始まりを迎えるまでの四月病の方が重いかも.日曜日の夕方に何か気分が落ち込むのと同じかも知れないし,休みの終りの方にやるべきことが全然できていない現状に愕然とするからかも知れないし,初めての人が多いから人疲れするのかも知れない.
もう8回も連続して参加してしまっている研究室旅行が終わる頃には,大体暑くなったりじめじめしたりしてきて,六月病,というか夏病,というか夏バテになる.つまり,五月は春の中でもっとも調子のよいときだったということか.あれ,僕毎年3月って何してるんだろう.何もしてないのか.いや,そもそも学問の世界や社会のある層に向かって言葉を放っているようでいて,反響がほとんどないのだから,結局元々常に何もしていないに等しかったのかも.
今年の夏バテはちょっと深そう.すでに歩くのが面倒になってきて,足を動かす回数を減らしたいと思って大股になる.駅などでそれをやると大抵誰かの足に引っ掛かる.それに対して申し訳ないという気持ちも謝ろうという行動も特に起こさないのだから,相当ばてているな,と気付く.武蔵境の駅通路は工事中だから人の流れは整理されていないし,歩く人間個々がなぜか強気に急ぎ足なので(道理でイトーヨーカドーに入る車はみな外車ってわけだ),大抵誰かとぶつかりそうになる.普通に歩いてくれれば,僕より速く歩ける人はほとんどいないはずなのだが.で,その足で塾の授業に向かうと,生徒たちの勝手気ままな態度に対する包容をとっくに失っているから,余計打ちひしがれるわけだ(怒鳴ると余計疲れるので嫌みを言うだけ).
多分,焦りが出てきている.おそらくこの年齢で教職を得ていない大学院生に共通しているだろう.哲学を一生やり抜くという覚悟はもともとなくて,どこか数ある選択の一つとしてしかみていないところがあったし,研究者としての性質も比較的色気のある方だと自覚しているので,宙ぶらりんにほっとかれがちなこの時期は相対的に辛いかも知れない.社会に怒りをぶつけようにもその方法をエクセレントにやろうとすると何もできなくなる.泥臭いやり方をしても結局失敗が見えているわけだし.

by d_ama | 2007-06-22 00:17 | miscellaneous

<< 美学の一日      盛岡手づくり村 >>