2007年 01月 11日
友人に年賀状で「天内は物書きになりそう」といわれた.うーん,まあ論文書いてるからすでに物書きだよー,ととぼけた返事をすでに投函してしまっているが,実はそれってアカデミックな役職ではない作家・ライターのことか,と気付く.なんだろう,ルポルタージュとか歴史小説とかを想定されているのかも知れない──と書けるのは,僕自身その可能性を危惧しているからなのだが.というより,僕の論文自体,もともとそういう分野と近いところがありもする(思想研究といえるほど硬派ではないのでね). 修論のテーマにはいくつもの限定がついていて,そのために僕は研究者としては近代以降の/日本の/建築家or建築界の/思想をテーマとしており,その際の観点として1920年代の/分離派建築会という/(建築)運動団体を特権的に扱うというのが当面の立場だ.このうち,「(芸術)運動団体」という切り口でやっていきたいのかもなあ,と思う.そのための下準備にどういうものがあるのかは想像がついて,とりあえず今からもなお山のような準備が必要. 但し少なくともいえるのは,今のままなら研究者にも物書きにもなれない,という程度の危機感を,少なくとも言葉の上だけでも,もっていることだ.今年に入ってから,多少睡眠生活を無理して(むちゃして?)いる.とりあえず,ドイツ語──と思っていたら,シンポジウム準備とメールマガジン原稿の件と翻訳原稿準備をすっかり忘れている始末(たぶん2月ごろから,共著の計画も再始動する).これだから,危機感がいや増すのだ. 僕にもブレークスルーが必要かも知れない.いや,たぶん「ブレークスルー」を言った人こそ,一番それを自分に向けて意識なさっていると思うのだよ.だからその発言に対し個人的に引っ掛かるのはあまり生産的ではないかもよ(以上は個人連絡). 今年は論文の量産体制に向けて足場を固めたいところ.研究室を卒業なさった先輩@成城大に,これまた年賀状で「とにかく量を!」と励ましをいただき,「他学会進出が目標です」とお返事差し上げた.なんか,2/3月にウィーン&プラハに行く気分じゃなくなってるのだがどうしたものか(学振の書類書きに追われている時期ではないのか?).まだ切符も買っていないし塾から休みがとれるかも不明瞭なのだが.
by d_ama
| 2007-01-11 06:31
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